TFSS [創作物]
アニメの「ザ・ムービー」を見て書きました。
小学生並みの表現しかできてませんが、温かい目で見てやってください。
トランスフォーマー・ショートショート
出演/サウンドウェーブ、メガトロン、スタースクリーム
内容/シリアス 暗い 切ない系(死にネタ) 微パラレル(オリジナル設定が反映されています)
※サウンドウェーブが冷たい奴すぎます。ご注意を。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
デストロンのリーダーは衰えることを許されない。
荒くれ者ばかりの集団の中で常に強くあり、我々の道しるべとしてトップに君臨し続けなければならない。
一介の諜報員である俺に助けを求めるようではいけない。
俺の戦闘能力などあなたの足元にも及ばないのだ。
それなのに。
コンボイとの戦闘で、修復不可能なほど重傷を負ったあなたは、もうデストロンのリーダーとしての機能を果たせない。
あなた自身解っていたはずだ。
我々のトップに君臨してから、その役目を果たせなくなった時は潔く死を選ぶ。
生まれながらに兵士である我々デストロンにとって、引退は即ち死である。
中には裏切り者もいて、サイバトロンに寝返った奴もいたが、それは「裏切り行為」であり、「引退」とは考えていない。
戦えなくなった兵士に待っているものは「死」――
それは指揮をとれなくなったリーダーも同様。
俺にも当然その覚悟があり、あなたにその時期が来たからには名誉の死を迎えるべきだった。
それなのにだ。
俺は耳を疑った。
「死にたくない」
いまわの際で錯乱していたにしろ、あなたの口からは聞きたくない言葉だった。
「助けてくれ、サウンドウェーブ」
俺に、助けを求めるのか?
破壊大帝として銀河に恐怖をもたらした、メガトロン様が。
指揮をとれない、戦闘に出られない体でなお「生」を望むと言うのか?
あなたはもう、俺が命をかけ従ったデストロンのリーダーではない。
俺のリーダーは、
俺のリーダーは、
あの時サイバトロンの総司令官と相打ちで死んだのだ。
もう、還らない。
今目の前にいるあなたは、かつて俺が忠誠を誓ったメガトロン様の抜け殻だ。
魂のないただの人形。
メガトロン様は、もう還らない。
二度と。
「デストロンに必要なのは健康でこの先闘える奴だ!痛んだ奴、弱って闘えねえ奴はここで降りてもらう!」
「待ってくれ!」
あれは俺が慕うメガトロン様とは違う。
あんな弱々しい、あのように無様な・・・・
さようなら、メガトロン様。
――銀河に恐怖の対象としてその名をとどろかせた破壊大帝メガトロンは、サイバトロン総司令官コンボイとの死闘の末重傷を負い、その部下スタースクリームの手によって、宇宙空間へ放り出された。
事実上、それがメガトロンの死である。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
あとがき。
デストロン軍団を完全な兵士、戦闘集団と仮定してのお話です。
すべてのデストロンは、兵士として生まれ、兵士として死ぬ。
戦えなくなったらはじかれる。
そんなシビアな世界を描いてみました。
ムービーに関しては、あんなに忠臣だったサウンドウェーブがスタースクリームによって
メガトロン様を捨てられそうになった時に、必死になって止めようともせず(希望としては
一緒に放り出されるの覚悟で止めに入ってほしかった)あっさり見送ったのがどうしても
理解できなくって、その裏にはこんな思いが隠されてたんじゃないかと妄想。サウンド
ウェーブってクールなんだかホットなんだかわからん奴です。
小学生並みの表現しかできてませんが、温かい目で見てやってください。
トランスフォーマー・ショートショート
出演/サウンドウェーブ、メガトロン、スタースクリーム
内容/シリアス 暗い 切ない系(死にネタ) 微パラレル(オリジナル設定が反映されています)
※サウンドウェーブが冷たい奴すぎます。ご注意を。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
デストロンのリーダーは衰えることを許されない。
荒くれ者ばかりの集団の中で常に強くあり、我々の道しるべとしてトップに君臨し続けなければならない。
一介の諜報員である俺に助けを求めるようではいけない。
俺の戦闘能力などあなたの足元にも及ばないのだ。
それなのに。
コンボイとの戦闘で、修復不可能なほど重傷を負ったあなたは、もうデストロンのリーダーとしての機能を果たせない。
あなた自身解っていたはずだ。
我々のトップに君臨してから、その役目を果たせなくなった時は潔く死を選ぶ。
生まれながらに兵士である我々デストロンにとって、引退は即ち死である。
中には裏切り者もいて、サイバトロンに寝返った奴もいたが、それは「裏切り行為」であり、「引退」とは考えていない。
戦えなくなった兵士に待っているものは「死」――
それは指揮をとれなくなったリーダーも同様。
俺にも当然その覚悟があり、あなたにその時期が来たからには名誉の死を迎えるべきだった。
それなのにだ。
俺は耳を疑った。
「死にたくない」
いまわの際で錯乱していたにしろ、あなたの口からは聞きたくない言葉だった。
「助けてくれ、サウンドウェーブ」
俺に、助けを求めるのか?
破壊大帝として銀河に恐怖をもたらした、メガトロン様が。
指揮をとれない、戦闘に出られない体でなお「生」を望むと言うのか?
あなたはもう、俺が命をかけ従ったデストロンのリーダーではない。
俺のリーダーは、
俺のリーダーは、
あの時サイバトロンの総司令官と相打ちで死んだのだ。
もう、還らない。
今目の前にいるあなたは、かつて俺が忠誠を誓ったメガトロン様の抜け殻だ。
魂のないただの人形。
メガトロン様は、もう還らない。
二度と。
「デストロンに必要なのは健康でこの先闘える奴だ!痛んだ奴、弱って闘えねえ奴はここで降りてもらう!」
「待ってくれ!」
あれは俺が慕うメガトロン様とは違う。
あんな弱々しい、あのように無様な・・・・
さようなら、メガトロン様。
――銀河に恐怖の対象としてその名をとどろかせた破壊大帝メガトロンは、サイバトロン総司令官コンボイとの死闘の末重傷を負い、その部下スタースクリームの手によって、宇宙空間へ放り出された。
事実上、それがメガトロンの死である。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
あとがき。
デストロン軍団を完全な兵士、戦闘集団と仮定してのお話です。
すべてのデストロンは、兵士として生まれ、兵士として死ぬ。
戦えなくなったらはじかれる。
そんなシビアな世界を描いてみました。
ムービーに関しては、あんなに忠臣だったサウンドウェーブがスタースクリームによって
メガトロン様を捨てられそうになった時に、必死になって止めようともせず(希望としては
一緒に放り出されるの覚悟で止めに入ってほしかった)あっさり見送ったのがどうしても
理解できなくって、その裏にはこんな思いが隠されてたんじゃないかと妄想。サウンド
ウェーブってクールなんだかホットなんだかわからん奴です。
コメント 0